庭木の管理について

一年を通して知りたい庭木の管理

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ご自身で行うお庭や施設管理、庭木の剪定を行う皆様に参考にして頂くために庭木の管理作業について解説しています。

庭木・植木ともに美しい状態を保つには、季節ごとにしっかりした管理が必要です。ただ庭に生えているだけでは、庭木・植木とは言えません。庭木・植木は、見る人に季節を感じさせたり、癒しを与えてくれたりするもの。にもかかわらず、放っておいたために枝が無造作に伸びる、虫が付くなどしてすぐに枯れてしまっては、庭の美観を損ねてしまい、季節や癒しどころではなくなってしまいます。
一年中美しい庭を保つには、下記作業のほかにも必要な作業があります。負担が大きいという方は、当社へお問い合わせください。

季節ごとの管理作業

春(3月~5月)の管理方法

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3月 芽出し肥えは、わずかに芽が動き出すこの時期に与えるのがもっとも効果的。特に肥料を必要とするボタン・バラ・サツキ・クチナシなどは良い花芽を付けさせるために、この芽出し肥えを忘れずに。花の終わったものにはお礼肥えに即効性肥料の薄い液肥を与えましょう。
4月 月の終わりから萌え出た新芽は、4月に入ると葉を広げて緑一色に変わり、芝生も生き生きとしてきます。害虫は、枝の分岐点や小枝の先に巣を張るこの時期に駆除しておきましょう。
5月 新緑のまぶしい季節になります。生垣は、新芽が展開して新枝の伸び切った5月頃に行うのが一般的。手入れをしないで放任しておくと丈が高くなって横幅が広まってくるだけでなく、枝の出方が粗くなり、下枝が上がって寿命が短くなってしまいます。

夏(6月~8月)の管理方法

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この時期は、常緑樹の剪定に最適な季節です。

6月 梅雨に入り、蒸し暑い日が続くと病虫害が発生しやすくなります。晴れ間を見て、庭樹の整枝剪定を心がけてください。日あたり、風通しが悪いとどうしても病虫害、特に病害が発生しやすくなります。なお、挿し木には良い時期です。
7月 暑さと湿気の厳しい7月は、庭木・植木にとって厳しい月です。水遣りと暑さ対策には、ちょっとしたコツが必要です。落葉樹を含めて7月に入ると、幹のあちこちから芽(不定芽)が吹いてきます。そのまま放っておくと上部の勢力を阻害しますので、不要なものは切り取ります。
8月 梅雨が明けた8月は高温乾燥の日々が続きます。庭木も水不足になりがちで、葉が枯れたり、萎れたりしてきます。水遣りには慎重さが必要であるとともに、この時期は腕を出して作業するため、人体に影響のある害虫にも注意が必要になります。

秋(9月~10月)の管理方法

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9月 台風の多い季節、台風は外海から来るものですから、潮風を含んでおり、強い暴風雨は砂塵や土なども含んでいます。台風が過ぎたら、まず真水で洗い流してあげましょう。葉の裏まで水が行き渡るように洗い流すのがポイントです。
10月 10月は温度の低下とともに樹液の移動が緩慢になり植え傷みが少ないので、植え付け・移植の適期となります。また、この時期の食害は落葉期に入る前ですので、ダメージは少ないでしょう。ただし、花芽を食害されると来春の開花が危ぶまれます。
11月 11月は落葉樹の植え付け適期です。落葉樹は11月中にはほぼ落葉し、春まで休眠に入りますので、移植の好期です。また、次の葉がつく2月頃までは、剪定に最適な時期です。寒さに弱い庭木・植木もありますので、防寒対策も始めないといけません。防寒は幹にワラを巻いて保護する方法と、囲いを作って寒風に当たることを防ぎ、地面にマルチングをして地熱の低下を防ぐ方法があります。

冬(12月~2月)の管理方法

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12月 この時期は、庭木・植木の落葉もほとんど終わり、寂しく感じます。この時期に幹枝を観察すると、害虫の卵があちこちに産卵されているのが見つかります。来春になると一斉に孵化して大変なことになるので、今のうちに駆除しましょう。
1月 落葉樹が冬枯れで葉を落とし、休眠の真っ只中にある1月。もっとも重要な寒肥を行います。根の活動がもっとも低下している時期に、土の中で時間をかけて分解して栄養になる有機質肥料を与える方法で、根にダメージを与えることなく、最適な肥料をタイムリーに与えられます。2月上旬までに済ませるのがベストです。
2月 春になり暖かくなると、樹木とともに病害虫も活発になってきます。1月下旬から2月半ばにかけての時期は、花木を植え替える好期です。植え替えは、根を切ってしまう恐れがあるため、木の活動期を避け、休眠期に行うのがもっとも安全です。2月に入ると開花や開葉に向けた根の活動が始まるため、その前に植え替えを行い、花付きを損なうことなく春を迎えましょう。

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